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日本人がラ・リーガで成功するには

南米、欧州、アフリカと、リーガでは多くの外国人選手が活躍している。では、なぜ日本人選手はリーガのクラブでレギュラーを獲得して数シーズンを戦うという成功をいまだに勝ち得ていないのだろうか。これは日本人にとって最も興味ある部分だろう。私の見解では、日本人選手は技術、体力、戦術理解力においてリーガのレベルに達していないわけではない。ドイツなど欧州のリーグで活躍している選手を見れば、日本人プレーヤーのクオリティーがいかに高いレベルにあるかは一目瞭然だ。献身的に走る能力や敏捷性にも優れている。 

 だが、そのクオリティーが、スペイン人選手が既に身につけているレベルをりょうがするものでないことも事実だ。日本人とスペイン人で、同等の実力を備えた選手がいると仮定しよう。スペインという土地でより成長し、成功しやすいのはどちらだろうか。スペイン語を話し、スペインの文化に慣れているスペイン人のほうがより扱いやすいのは当然だろう。逆に、Jリーグのクラブに日本人と同じレベルのスペイン人やブラジル人から売り込みがあったとして、いったいどこが欲しがるだろうか。 

 リーガで日本人が成功するためには、スペイン人にはない武器を持たなければならない。もう昔の話になってしまったが、2011年7月にセビージャが獲得し、その後ベルギー2部のオイペンにレンタル移籍した指宿洋史が分かりやすい例だ。彼のように恵まれた体格と優れたボールコントロール能力を併せ持つ選手は、スペインにはさほど多くない。指宿はJリーグでの実績はないが、スペインの下部リーグで着実に結果を残してステップアップした。スペインの文化を完全に吸収し、スペイン語でのコミュニケーショにも支障がない。だからこそ、セビージャは指宿に注目し、彼を獲得したのだ。 

 スペインには以前から才能豊かな外国人プレーヤーが集まり、それぞれが持ち味を発揮してきた。だが、彼らが成功をつかんだその裏には、小さい頃からスペインに渡り異国の地で成り上がろうとする強い意志と不屈の闘志、そしてチャンスを確実に生かす運があった。いつの日か、それらすべてを兼ね備え、リーガで成功を収める日本人プレーヤーが現れてほしいものだ。そのためにも日本人選手は若いうちからスペインに渡り、語学を学び、文化を学びスペイン下部リーグからステップアップして行く必要があるのだ。


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