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戦術大国スペインでは6歳から戦術を学ぶ

世界で最も美しいサッカーをすることで有名なスペインの裏側にはトップチームと同様に「戦術大国」として知識が溢れた、根拠ある育成で18歳以下の選手も日々学んでいる環境があります。

つまり、指導者・選手ともにサッカーに対してより具体的に論理的に根拠を追求している国とも言えるでしょう。


指導者養成の違い

日本とスペインの大きな違いの一つに指導者養成があります。

スペインでは、良い指導者を育てることができなければ良い選手も育つはずがない、という考え方を持っています。

若い指導者を育てるシステムがあり、早くから学びに入ることで、しっかり根拠・原理原則を習得し、育成年代の各年代に適した育成を行なっています。 例えば、カウンターという戦術。

日本では「知ってるよ」と全ての指導者の方が答えると思いますが、カウンターの効力、そしていつ、どこで使用するかを完璧に答えることができる指導者は半数以下を占めるでしょう。 技術的項目・戦術的項目は異なり、多数の項目が存在します。

これら一つひとつの項目の意味と根拠を全て知ることが指導者には最も大切です。

そして明確に選手に伝えることができるか。

スペインの選手は毎回のトレーニングにおいて機械的にただそのトレーニングをこなすのではなく、指導者が事前に計画した各項目をメインにしたテーマに基づき、日々根拠を学んでいます。 なぜ2vs1の数的優位で運ぶドリブルを使用して相手を引きつけることが必要なのか、なぜ相手が前からプレッシャーに来た時に3人目の動きが有効的なのか、選手達自身が知る必要があります。

そのためには指導者の根拠ある明確な指導が選手達には不可欠と言えるでしょう。



戦術的項目の指導

日本で目にするジュニア年代(小学生年代)の指導は、個人のテクニックを追求したトレーニングが多いと思われます。

こういった個人のテクニックに特化したトレーニングが日本人の足元のテクニックの世界基準の評価にも繋がっているとも考えられます。

ではスペインではどのようなトレーニングをジュニア年代で行なっているのでしょうか。 チーム・指導者により具体的なトレーニング方法は異なりますが、6.7歳から基本的戦術をスペインではスタートさせています。

日本の小学生低学年でよく目にする「お団子サッカー」はスペインのジュニア年代ではそうならないチームが半数を占めるでしょう。

なぜなら、スペインでは6.7歳から個人のテクニックのトレーニングはもちろん重視して行いますが、同時に戦術的項目の指導もスタートしているからです。

ここではボール保持中のチームは「横の幅」と「縦の幅」をどのポジションがとり、なぜグラウンドを大きく使用しなければならないのかを選手たちが日頃のトレーニングにより理解しているためお団子にはなりません。

同時にドリブルのみを行う選手も少なく、いつパスを出していつドリブルをしなければならないのかも正しい指導に基づき、選手たちも理解をしています。

「この年代に戦術は早い」ではなく、「この年代からスタート」しなけれならないというのがスペインの考えです。

なぜなら、それが「サッカー」だから。 6-7歳で幅をとる意味が理解できれば、スペースを大きく使い、選手たちの判断レベルの向上、持っているテクニックの発揮にもつながります。

12歳,15歳でこれらの基本的戦術を学ぶのであれば、その時には前者は幅と厚みからのさらなる複雑な相手の動きに対しての解決方法を学んでいるでしょう。 日本の育成年代の選手たちは早い年代から「サッカー」を学ぶ必要があります。

そのためには選手たちに説明・修正する指導者が原理原則・根拠を知る必要があるため、日々サッカーを学ぶ必要があるでしょう。



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