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当社顧問が説くフィジカルトレーニングの重要性

日本の育成年代の子どもたちにとって、フィジカルトレーニングはあまり重要視されていません。

しかし、ブラジル国内でコリンチャンス、フィゲイレンセ、イチュアノなどのコーチや監督を歴任してきたフィジカルトレーナーのサンドロ氏や、チェルシーやシャルケで活躍した元ブラジル代表ルシアーノ氏は「日本人の子どものテクニックは素晴らしい」と前置きしつつも「フィジカルの要素が弱い」という評価をしています。

■最も大事なのはフィジカルとディフェンス

「サッカー=ディフェンス+フィジカル」

『サッカー』というと、みんながパスやドリブルをイメージします。しかし、本当に大事なのはディフェンスとフィジカル。この2つをしっかりと鍛えていけば、良い選手になれるのです。エクササッカースクールではその2つを重点的に行っていきます」

 ルチアーノ氏やサンドロ氏はフィジカルコーチからキャリアを始め、クラブチームの監督も務めた人物です。

過去にも何度か日本を訪れ、それ以来「日本のフットサルやサッカーを常にチェックしている」という両氏は、日本の、特に育成年代に足りないものをこう分析していた。

「多数の映像も見ましたが、日本人の子どものテクニックは素晴らしいと思います。ただ、フィジカルの要素が弱いと感じました」

 せっかくドリブルでかわしたのに、シュートで踏ん張りが効かず枠に飛ばない......。相手に身体をぶつけられると、正確なパスが出せなくなる......。確かに、このようなシーンは育成年代で頻繁に見られる。

 とはいえ、日本の育成年代では積極的にフィジカルトレーニングを行なうチームは少数派といっていい。「身体ができていないときからフィジカルを強化することは、怪我につながりやすい」というイメージもある。しかし、両氏は育成年代からフィジカルトレーニングを行うことの重要性を説く。

「確かに、やり過ぎはよくありません。ですが、しっかりと負荷を計算して子どもに合った量を行なえば問題ありません。体幹、バランス、アジリティのトレーニングを行なうことは、身体が強くなるだけでなく、怪我の予防にもつながるのです」

■エクササッカースクールがフィジカルトレーニング導入に向けた3つのポイント

 一つ目が「トレーニングを子供用に"最適化"すること」。

「大人と子供では身体の強さも違います。子供に最適な量がどれぐらいなのか把握しておかなければなりません」(サンドロ氏)。

 例えば、身体のコア(中心部)を鍛える体幹トレーニング。大人が1ポーズ2分間のメニューの場合、15歳以下は40秒、12歳以下は30秒が目安になる。また、同じ年齢でも子供によって身体の強さや、成長スピードは異なるのでレベルに合わせてあげる。

 体幹トレーニングは日本でも流行っているので、実用書なども数多く発売されている。このような本には「目安の時間」が書かれているが、基本的には大人を想定したもの。本に書いてあるからといってマネしても、子供に最適な量とは限らない。

 二つ目が「トレーニングの目的を明確にすること」。

「コーチは、このフィジカルトレーニングを『何のためにやっているか?』を子供たちに理論的に説明できなければいけません」(ルチアーノ氏)

トレーニングは、フィジカルを鍛えることだけが目的ではなく、サッカーに通じる要素が含まれていなければならない。

 例えば、片足を浮かせて手を広げながらバランスを保つメニューでは、DFを背負った状態でボールをキープする場面、地面に置いたマーカーをステップでかわしていくときは、ドリブルでDFに仕掛ける場面といった具合に。

 ただし、子供たちはイメージしなければ何となくやってしまう可能性がある。どんな場面で活用されるのか、どんな動きにつながるのか......。コーチが声をかけてあげることで、子供たちの取り組み方や集中力も変わってくる。

 三つ目が「毎回やること」。

フィジカルトレーニングはたまにやるのではなく日々の積み重ねが大事だとサンドロ氏は言う。実際にサンドロ氏は自分が指導するチームでは冒頭15分はフィジカルトレーニングをする時間をとっているとのこと。限られた練習時間の中でボールに触らないのは「もったいない」と思うかもしれないが、15分であれば十分メニューに加えられるだろう。

 サンドロ氏は最後にこんな言葉を付け加えた。

「私のアドバイスは高いレベルで通用する選手になるためのものです。ボールを楽しく蹴ることが目的だけだったら、そこまでやらなくても良いでしょう。だけど、真剣にサッカーをうまくなりたいと思っているのであれば、フィジカルもやったほうがいい。身体を作らずに技術を習得することは難しいと思います」


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